起業時の借金はおすすめしません。

起業時の借金はおすすめしません。

ワイキキよりお送りします。

起業時に「資金はどうしたらいいか?」悩む人は多いはずです。

結論から申し上げると、「借金」しての起業はお勧めしません。

なぜでしょうか?

■得にも損にもレバレッジがかかる

理由の1つ目は、誰でもわかる通り「リスク」が大きくなる点です。

ファイナンスの世界では、借金とは、いわゆる「レバレッジ」をかけることと同意です。

レバレッジとは「てこの原理」です。

例えば、自己資金1,000万円の人が利益率10%のビジネスを立ち上げたとします。

利益は100万円ですね。

 

ところが、借金1,000万円したらどうなるか?

2,000万円の10%で、利益は2倍の200万円になります。

ここで、「やったー!利益が簡単に倍になるなら借金はいいじゃん!」と思ったかもしれません。

が、リターンが大きくなるメリットもある反面、リスクも大きくなるデメリットもあります。

 

例えば、先ほどのケースで損失10%が出たとします。

自己資金1,000万円であれば、損失100万円で済みます。

けど、借金1,000万円したら、2,000万円の10%ですから、損失200万円になります。

なんと、損失が2倍になってしまいます。

いやあ~自分なんて損失ださないから大丈夫ですよ、と思うかもしれません。

 

しかし、よく考えてみてください。

自動車免許取り立ての人が車を運転する場合。

ゴルフ初心者の人が初めてラウンドする場合。

英会話習いたての人がTOEIC受験する場合。

良い結果が出る確率はどのくらいでしょうか?

 

にもかかわらず、なぜか、起業や投資に関しては「楽観的」に借金してしまう人が多いのです。

ビジネスや投資をやったこともない人が、借金するということは、「はじめてのリスク」にレバレッジをかける大変危険な行為なのです。

 

中には、営業マンや下手な専門家に乗せられて、起業や投資初心者がレバレッジ10倍の不動産投資する危険極まりない行為をする人もいます。

車を運転したこともない人がF1の猛スピードなレースに出場するかのような行為です。

だから、ビジネスや投資初心者の人は、借金はしてはいけないのです。まずうまくいきません。

 

■現代のビジネスは初期投資が要らない

借金をしてはいけない理由の2つ目は、現代のビジネスのほとんどが初期投資が必要ないということです。

例えば、店舗を構えるとか、不動産投資をする場合は初期投資が必要です。

そういったビジネスモデルの場合は、残念ながら初期投資額が膨らみますから、借金するケースもあるでしょう。
(後述しますがその場合でも借金はできるだけしない方が得策です)

 

ところが、アフィリエイトビジネスやコンサルティングビジネスを考えてみてください。

ほとんど元手は必要ありません。

まずはそういった元手がかからないビジネスを手掛けて、「お金を回す」感覚になれてから、事業を大きくするために借金を考えてみてはいかがでしょうか。

 

例えば、月収100万円になってウキウキドキドキしてしまう人が、正常な感覚で億単位のお金を動かせるわけがありません。

スノーボードやスキーでもそうですが、いきなり急傾斜を滑ったらドキドキしすぎて危険極まりありません。

まずは傾斜になれることが大切ですよね。

 

それと同じで、アフィリエイトビジネスやコンサルティングビジネスなどで、まずはビジネス傾斜に慣れること。

それから、借金する=急傾斜に挑む、といった順番でも決して遅くはありません。

億単位のお金を動かしてもビビらないメンタリティを身につけてから借金を考えましょう。

 

余談ですが、よく、若くして大成功している起業家がいますが、実はその多くは学生時代などに「ミニビジネス」で経験を積んでるケースがほとんどです。あまりこの点は表に出ませんが…(なぜ出ないかというと、結構グレーなことが多いからです。)

 

■借金ではなく投資してもらえ

でも、お金がないんだよ・・・

という場合はどうしたらいいでしょうか?

その場合は、借金ではなく「投資してもらう」ことをお勧めします。

 

投資してもらうというのは借金ではありません。

投資してもらったお金は会計では「自己資本」に含まれます。

借金は「他人資本」です。

他人資本である借金は返さなければなりませんが、投資してもらった自己資本は返さなくてもいいというのが資本主義のルールです。

 

その代わり、ビジネスが成功した時は、それなりのリターンを投資家にしてあげなければなりません。

「返ってこないかもしれないリスク」を投資家は負っているわけですから当然ですね。

 

それと、投資してもらうメリットは返さなくてもいいというメリットの他にもう一つのメリットがあります。

それは「太鼓判を押してもらった」ことの1つの証明になることです。

エンジェル投資家やベンチャーキャピタルのほとんどは、「なんらかビジネスで成功経験がある人」です。

自動車でいえば、ベテランドライバーのようなもの。

そんな彼らに「よし、投資してあげよう」と思われたということは、「成功する起業家の可能性が高い」という一つの証明になります。

 

投資された起業家は自信を持っていいでしょう。

その自信がまた成功要因にもつながります。

ちなみに、私も若手起業家に投資する場合は、かなり資質を見極めています。

魅力、頭の良さ、戦略能力、ストレス耐性など。

それに見合った人にしか投資はできません。

情で投資することは一切ありません。かなりシビアに見極めます。

 

ということで、起業や投資に慣れてない人は、まずは絶対に借金はしてはいけません。

私は借金によって要らぬリスクを負って、返って成功が遠ざかってしまった起業家を何人も見ています。

その借金を返すために何年も無駄にしてしまった人もいます。

 

ですから、初心者の人が借金をして起業や投資することはお勧めしません。

ファイナンスの世界では借金は「上級者」のテクニックであることを忘れてはいけません。

起業や投資に「慣れ」てから借金しても決して遅くはありません。